
逆から考えよ——マンガーの名言が暴く「勝つ前に負けない」思考法
証券口座を開き、銘柄スクリーニングの画面を開く。「次に上がる株はどれか」——指は無意識にそのキーワードを打ち込んでいる。 多くの個人投資家が、この「勝てる銘柄探し」から投資を始める。当然のように思える。だが、投資の世界で最も知性的な人物の一 …

証券口座を開き、銘柄スクリーニングの画面を開く。「次に上がる株はどれか」——指は無意識にそのキーワードを打ち込んでいる。 多くの個人投資家が、この「勝てる銘柄探し」から投資を始める。当然のように思える。だが、投資の世界で最も知性的な人物の一 …

夜、スマホの画面が緑色に染まっている。ある銘柄が連日のように上げ続けている。SNSのタイムラインには「まだ間に合う」という声が流れ、自分だけが取り残されていく感覚が胸を締めつける。今買わなければ。指が「買付」のボタンに伸びる——。 この焦り …

朝、コーヒーを片手にX(旧Twitter)を開く。「この銘柄、今が仕込み時!」というポストにいいねが3000。 YouTubeに切り替えると、別の発信者が「日経平均、年内に2万円割れ」と熱弁している。 …で、結局どっち? 新 …

含み損が突きつける問い 含み損が20%を超えた夜。証券アプリの赤い数字をスマホの画面越しに見つめている——こうした場面で「株は危険だ」「投資など二度としない」という結論に飛びつく投資家は少なくない。 だが、この結論には重大な帰属の誤りが含ま …

投資で100万円の利益が出た。嬉しい。 でも、なぜか心から満足できない。 「隣の部署の田中さんは300万円儲けたらしい」「SNSで見た人は1,000万円突破だって」──気がつくと、せっかくの100万円が「まだまだ足りない」に変わっている。 …

「平凡」であることが、なぜこれほど難しいのか。 朝のコーヒーを飲みながらスマホで「おすすめ投資信託」を検索すると、画面には「高利回り保証」「AI厳選銘柄」「プロが選ぶ厳選ファンド」の文字が整列している。どれも魅力的で、どれも特別で、どれも「 …

1886年、英国の統計学者フランシス・ゴルトンは親と子の身長を調査し、統計学史に残る発見をした。背の高い親の子どもは、親よりも平均身長に近い傾向がある。逆に背の低い親の子どもも、親よりは平均に近い身長になりやすい。ゴルトンはこの現象を「平均 …

人間の脳には、2つの異なる意思決定システムが並走している。ダニエル・カーネマンが2002年のノーベル経済学賞講演で体系化したこの二重過程理論は、投資家の判断メカニズムを解剖する上で、今なお最も有力な枠組みである。 朝の通勤電車で「○○株急騰 …

「長期投資が良い」と誰もが口にする。だが、それを本当に信じているのか──と問われたとき、多くの投資家は沈黙するのではないだろうか。 ジェレミー・シーゲル教授の『株式投資 第4版』は、その沈黙を破るために書かれた書物である。感情論ではなく …

トヨタ株を2,800円で購入した投資家がいる。株価が3,200円になった。400円の含み益。しかしこの投資家が最初にこの銘柄を検討し始めたのは3,500円の時だった。「高すぎる」と見送り、2,800円まで下がったところで「安い」と判断して購 …