
過信(オーバーコンフィデンス)が投資判断を狂わせる理由と克服法
投資を始めて2年目の秋。決算を読み、チャートを分析し、3連勝を達成した時期。証券アプリを開くたびに小さな高揚感がある。「最近、なんか読めてきた気がする」——この感覚こそが、行動経済学が「オーバーコンフィデンス」と呼ぶ認知の罠への入口だ。(こ …

投資を始めて2年目の秋。決算を読み、チャートを分析し、3連勝を達成した時期。証券アプリを開くたびに小さな高揚感がある。「最近、なんか読めてきた気がする」——この感覚こそが、行動経済学が「オーバーコンフィデンス」と呼ぶ認知の罠への入口だ。(こ …

含み損が膨らんでいるのは、わかっている。 損切りすれば5万円の損失が確定する。でも、脳がある映像を再生し始めます。「もし今損切りした直後に、株価が急回復したら?」——その映像があまりにリアルで、マウスを持つ手が凍りつく。 ある日の夕方、証券 …

ある投資信託の説明文を読んだとする。 「過去10年間で8年間、プラスのリターンを記録」 優秀な商品に見える。では、同じファンドについて別の記述を目にしたらどうか。 「過去10年間で2年間、マイナスのリターンを記録」 不安が生じる。しかしこの …

「なぜ自分は上がると確信していた株を、少し下がった途端に売ってしまうのか」——この問いに対して、認知心理学は明確な答えを持っている。あなたの直感は、あなた自身が思い込んでいるほど信頼に足る判断装置ではない、ということだ。 カーネマンと『ファ …

含み損が-15%に拡大した朝。証券アプリの赤い数字を見つめながら、YouTubeやXで流れてくる「今こそ買い増しチャンス」「長期投資なら問題なし」という言説を目にする。頭ではその論理を理解できている。しかし、指が買い注文ボタンに向かわない。 …