
テールリスクとの付き合い方:稀な大災害に備える心理術
朝のコーヒーを飲みながら、いつものように証券アプリを開く。いつもと同じ画面のはずなのに、何かがおかしい。 日経平均が−1,500円。 「アプリの不具合だろう」と思って画面を更新しても、数字は変わりません。ニュースを開けば「○○ショック」の文 …

朝のコーヒーを飲みながら、いつものように証券アプリを開く。いつもと同じ画面のはずなのに、何かがおかしい。 日経平均が−1,500円。 「アプリの不具合だろう」と思って画面を更新しても、数字は変わりません。ニュースを開けば「○○ショック」の文 …

「長期投資が良い」と誰もが口にする。だが、それを本当に信じているのか──と問われたとき、多くの投資家は沈黙するのではないだろうか。 ジェレミー・シーゲル教授の『株式投資 第4版』は、その沈黙を破るために書かれた書物である。感情論ではなく …

朝、ポートフォリオを開いて含み損が目に入る。「今日こそ損切りする」と決意したはずが、夕方には「明日まで様子を見よう」と先延ばしにしている。 この意思決定の崩壊は、意志力の欠如ではなく、投資家心理の構造的問題だ。シュワッガーが17人の伝説的ト …

トヨタ株を2,800円で購入した投資家がいる。株価が3,200円になった。400円の含み益。しかしこの投資家が最初にこの銘柄を検討し始めたのは3,500円の時だった。「高すぎる」と見送り、2,800円まで下がったところで「安い」と判断して購 …

含み損が-15%に拡大した朝。証券アプリの赤い数字を見つめながら、YouTubeやXで流れてくる「今こそ買い増しチャンス」「長期投資なら問題なし」という言説を目にする。頭ではその論理を理解できている。しかし、指が買い注文ボタンに向かわない。 …

YouTubeを開いた瞬間、サムネイルが目に飛び込んできました。 「【緊急】この銘柄、絶対上がります!今すぐ買わないと後悔します!」 チャンネル登録者数50万人。コメント欄には「ありがとうございます!」「早速買いました!」の嵐。 …

朝のコーヒーを飲みながら、スマホで証券アプリを開く。昨日まで+3%だった保有株が、今日は-2%に転じている。 「やっぱり売っておけばよかった…」 その瞬間、頭に浮かぶのは利確への後悔。でもちょっと待ってください。この感情、じつは長期投資の最 …

1997年のアジア通貨危機。2008年のリーマンショック。2020年のコロナショック。 私はこのすべてを現役の投資家として経験してきた。暴落の朝に口座を開いたときの、あの胃が締め上げられるような感覚——30年経った今でも体が覚えている。 …

「今日も+50万円でした!」「年初来リターン+30%達成」 SNSを開くたびに、こんな投稿が視界に飛び込んできます。そして思わず自分の証券アプリを開く。含み損5万円。年初来リターンは-8%。 画面を閉じたくなる。でも閉じた後も、胸の奥にざら …