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    <title>リスク許容度 on 投資心理ラボ｜投資家のためのメンタル戦略</title>
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    <description>Recent content in リスク許容度 on 投資心理ラボ｜投資家のためのメンタル戦略</description>
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      <title>ハワード・マークスの名言「振り子」が教える、反転を当てずにリスクを御す技術</title>
      <link>https://toushi-shinri.com/quotes/howard-marks-meigen-furiko/</link>
      <pubDate>Sat, 06 Jun 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
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      <description>&lt;p&gt;含み益が膨らんでいるとき、ポートフォリオの評価額を一日に何度も確認してしまう。「まだ上がる」と感じ、現金比率を下げてさらに買い増したくなる。そして暴落が来た局面では、含み損のチャートを見るのも嫌になり、「もう株はやめよう」と総弱気に傾く。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;この心理の揺れ方こそ、ハワード・マークスが「振り子」と呼んだものだ。問題は、多くの投資家がこの振り子の動きに同期してしまうことにある。高値で強気、安値で弱気——つまり、最も不利なタイミングで最もリスクを取り、最も有利なタイミングでリスクを手放しているわけだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;オークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者であるマークスは、この構造を冷徹に見抜いていた。彼の名言は、相場を当てる魔法ではない。むしろ「当てられない」という前提から出発する、リスク管理の思想である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;振り子の名言とその含意&#34;&gt;振り子の名言とその含意&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;マークスが市場サイクルを語るときに繰り返してきた比喩が、振り子だ。彼の代表的な表現を引用する。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;&amp;ldquo;We can never know where we&amp;rsquo;re going, but we ought to know where we are. &amp;hellip; We can&amp;rsquo;t predict, but we can prepare.&amp;rdquo;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;「我々はどこへ向かうかを知ることはできない。だが、今どこにいるかは知っておくべきだ。……予測はできないが、備えることはできる。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;そしてサイクルそのものについては、こう述べる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;&amp;ldquo;Markets swing like a pendulum—between euphoria and depression, between celebrating positives and obsessing over negatives.&amp;rdquo;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;「市場は振り子のように揺れる——陶酔と落胆のあいだを、好材料を称える状態と悪材料に取り憑かれる状態のあいだを。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;この二つを合わせると、マークスの主張が浮かび上がる。振り子の現在位置——つまり市場が強気と弱気のどちら側にどれだけ振れているか——は観察できる。しかし、その振り子がいつ反転するかは測れない。位置は測れても、反転の時刻は測れない。この非対称性こそが、彼のリスク管理論の核心なのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;このテーマの全体像をつかみたい方は、まずこちらをご覧ください。&#xA;&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/investment-quotes-guide/&#34;&gt;投資名言から学ぶ心理戦略｜世界の賢人に学ぶ投資の知恵&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;ハワードマークスとは何者か&#34;&gt;ハワード・マークスとは何者か&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;ハワード・マークスは、1995年に共同創業したオークツリー・キャピタル・マネジメントを、不良債権やハイイールド債といった「リスクの値付け」が成否を分ける領域で世界有数の運用会社へと育てた人物である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;彼の名を広く知らしめたのは、運用成績そのものよりも、顧客向けに書き続けてきたメモ(Oaktree memos)だ。あのウォーレン・バフェットが「メールボックスにマークスのメモが届くと、真っ先に開封する」と評したことで、その思想は投資の世界で別格の重みを持つようになった。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;メモの内容を体系化したのが、著書『投資で一番大切な20の教え』である。この本を貫くのは、派手な勝ち方ではなく「負けない」ことへの執着だ。マークスにとって投資とは、リターンを追いかける競技ではなく、リスクという見えない相手をどう御するかという技術なのである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;位置は測れても反転時刻は測れないの実践的意味&#34;&gt;「位置は測れても反転時刻は測れない」の実践的意味&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;ここが、多くの投資家がつまずく地点だ。「振り子が高値側にある」と分かったなら、すぐ売ればいいのではないか——そう考えたくなる。だが、マークスはそれを戒める。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;なぜなら、振り子は「行きすぎる」からだ。高値側に振れた市場は、しばしば誰もが「もう天井だ」と思ってからさらに上昇する。逆もまた然りで、底だと思ってからさらに下げる。位置の把握と反転時刻の予測は、まったく別の問題なのである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ここで確率の視点を持ち込んでみよう。仮に「振り子が高値側にある」局面で、向こう1年以内に反転する確率が高いと判断できたとする。しかしその「1年以内」のどこで反転するかは分からない。タイミングを一点に賭ければ、外れる確率のほうが圧倒的に高い。これは賭けとして期待値の悪い勝負だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;だからマークスの結論は、タイミングを当てにいくのをやめ、リスク量を調整する側に回ることになる。具体的には、振り子が高値側にあると判断したなら、勝負を降りるのではなく「ポジションを軽くする」。逆張りで売り切るのでも、強気で買い増すのでもなく、現金比率を少し高めて衝撃に備える。反転時刻を当てる必要は、どこにもないわけだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;関連して、こちらの記事も参考になります。&#xA;&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%A8%80%E3%81%8C%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A4%A7%E8%83%86%E3%81%A8%E7%84%A1%E8%AC%80%E3%81%AE%E8%A6%8B%E6%A5%B5%E3%82%81%E6%96%B9%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%88%A4%E6%96%AD%E3%81%AE%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%81%AA%E5%A2%83%E7%95%8C%E7%B7%9A/&#34;&gt;大胆か、無謀か——カーネマンに学ぶ投資判断の危うい境界線&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;リスクコントロールを新nisa世代の行動に翻訳する&#34;&gt;リスクコントロールを新NISA世代の行動に翻訳する&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;マークスはリスクについて、こうも述べている。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;「長期的に投資に成功するための道は、やみくもにリスクをとることではなく、リスクをコントロールすることにある。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;この言葉を、新NISAでつみたて投資を始めた世代の行動に翻訳してみる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;リスクコントロールの第一歩は、ポジションサイジングだ。たとえば総資産500万円のうち、1銘柄に200万円を集中させている場合を考える。その銘柄が-30%下落すると60万円の損失、つまり総資産の-12%が一気に消える。これに対し、同じ200万円を5銘柄に40万円ずつ分散しておけば、1銘柄が-30%下落しても損失は12万円、総資産への影響は-2.4%にとどまる。同じ「リスクを取る」でも、損失の上限は意図的に設計できるのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;積立の局面でも考え方は同じである。毎月3万円のつみたてで、年率-15%の下落相場が1年続いたとする。年間36万円の投資に対する含み損は、平均取得を考慮しておよそ3〜4万円程度。一括投資で同じ-15%を食らうより、ダメージの絶対額は小さく抑えられる。これが「買うタイミングを分散させる」ことの実利だ。マークスの言う「振り子の反転時刻を当てない」設計を、つみたては最初から内蔵していることになる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ここで自問してみたい。あなたが今取っているリスクは、「夜ぐっすり眠れる金額」の範囲に収まっているだろうか。リスク許容度とは、理屈の上で計算した数字ではなく、暴落時に冷静さを保てる実際の金額のことだ。多くの投資家は、平時に申告するリスク許容度を、実際の許容度より大きく見積もっている。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;あわせて、待つことの価値についてはこちらも参考になる。&#xA;&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/charlie-munger-meigen-gyaku-kara-kangaeyo/&#34;&gt;「逆から考えよ」マンガーの名言が示す待つ投資&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;よくある誤解リスクを抑えること機会損失ではない&#34;&gt;よくある誤解——リスクを抑えること=機会損失ではない&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;「リスクをコントロールしろ」と聞くと、多くの人は「では儲けるチャンスを逃すのでは」と身構える。これは典型的な誤解だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;マークスはこう指摘する。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;「すぐれた投資家はリターンを生み出す能力と少なくとも同じぐらい、リスクをコントロールする能力を持っている。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;注目すべきは「少なくとも同じぐらい」という表現である。リターンを生む能力とリスクを御する能力は、対立するものではなく、両輪なのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;なぜリスクコントロールが機会損失にならないのか。理由は、ドローダウン(下落幅)の数学にある。-50%の下落を取り返すには、+100%の上昇が必要になる。半分になった資産を元に戻すには、二倍にしなければならないわけだ。つまり大きな損失を避けることは、それ自体が将来のリターンを守る行為なのである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;リスクを抑える投資家は、機会を逃しているのではない。市場に「生き残り続ける」ことで、次の振り子が安値側に振れたとき——つまり総悲観で資産が安く売られるとき——に動ける余力を確保している。マークスにとってリスクコントロールとは守りであると同時に、最大の攻めの準備でもあるのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;今日からできる1つのこと&#34;&gt;今日からできる1つのこと&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;今日できる具体的な行動を、一つだけ挙げる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;自分のポートフォリオで、最も大きな1銘柄(または1ファンド)が総資産に占める比率を計算してみること。&lt;/strong&gt; そして「その1つが-30%下落したら、総資産は何%減り、金額にしていくら失うか」を実際に書き出す。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;もしその金額を見て胸がざわつくなら、振り子の位置やタイミングを論じる前に、ポジションが大きすぎるサインだ。反転時刻を当てる努力よりも先に、まず損失の上限を自分が眠れる範囲に設計し直す。これがマークスの言う「リスクをコントロールする」の、最も小さく確実な第一歩である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;振り子は今日も揺れている。あなたにできるのは、その反転を当てることではない。揺れに耐えられるだけの余力を、あらかじめ用意しておくことだ。&lt;/p&gt;</description>
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