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    <title>ポジションサイジング on 投資心理ラボ｜投資家のためのメンタル戦略</title>
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    <description>Recent content in ポジションサイジング on 投資心理ラボ｜投資家のためのメンタル戦略</description>
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      <title>投資の名言で学ぶ損切り――「見切り千両」が教える、撤退できない人の処方箋まとめ</title>
      <link>https://toushi-shinri.com/quotes/toushi-meigen-songiri-matome/</link>
      <pubDate>Sat, 06 Jun 2026 16:35:00 +0900</pubDate>
      <guid>https://toushi-shinri.com/quotes/toushi-meigen-songiri-matome/</guid>
      <description>&lt;p&gt;含み損を抱えた銘柄を、もう何か月も塩漬けにしている。チャートを開くたびに胃が重くなる。それでも「いつか戻るはず」と、売る決断だけが先送りされていく。──多くの投資家が、一度はこの場所に立つ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;p&gt;このまとめ記事では、その「売れない心」に効く損切り・撤退の名言を一つに束ねる。テーマの全体像を先に押さえたい方は、こちらのハブ記事もあわせて読んでほしい。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/investment-quotes-guide/&#34;&gt;投資の名言・格言まとめ&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;なぜ損切りの名言がこれほど多く語り継がれるのか&#34;&gt;なぜ「損切りの名言」がこれほど多く語り継がれるのか&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;損切りの名言が時代を超えて残るのは、損を確定する行為が人間にとって本能的に苦痛だからである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;考えてみたい。30万円で買った株が25万円になっている。ここで売れば、5万円の損が確定する。多くの人は、この5万円を「失う」ことに強い痛みを感じ、売却をためらう。一方で、25万円の株がさらに20万円まで下がるかもしれないという未来の損失には、なぜか鈍感になる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;これが行動経済学でいう損失回避バイアスである。人間は同じ金額でも、利益の喜びより損失の痛みを約2倍強く感じるとされる。だからこそ、確定していない含み損は「まだ負けていない」と自分に言い聞かせ、確定済みの損だけを過大に恐れてしまう。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;問題は、このバイアスが「自然」だという点にある。痛みを避けようとする心の動きは、生存本能そのものだ。……だが相場では、その本能が資産を静かにむしばむ。名言が必要になるのは、ここである。理屈で分かっていても動けない瞬間に、先人の一言が引き金を引いてくれるわけだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;エドスィコータ損切り損切り損切りが示す優先順位&#34;&gt;エド・スィコータ「損切り、損切り、損切り」が示す優先順位&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;伝説のトレンドフォロー投資家エド・スィコータは、投資で最も大事なことを三つ挙げよと問われ、こう答えたと伝えられる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;損切り。損切り。そして、損切りだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;三つの椅子を、すべて同じ言葉で埋めたのだ。利益の出し方でも、銘柄選びでもない。彼が三度繰り返したのは、退く技術だった。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;この答えには、深い含意がある。投資の成績は、勝ったときにいくら取れるかではなく、負けたときにいくらで止められるかで決まる、という思想だ。100万円の資金で、一回の損を5パーセント、つまり5万円で止め続けられる投資家は、何度負けても市場に残る。一方、一回の損を50パーセントまで放置すれば、たった一度で50万円が消え、再起の難易度は跳ね上がる。元の100万円に戻すには、残った50万円を倍にしなければならない。損切りを軽んじた代償は、こうして非対称に重くのしかかる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;この名言を深く掘り下げた記事はこちら。&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/%E6%90%8D%E5%88%87%E3%82%8A%E6%90%8D%E5%88%87%E3%82%8A%E6%90%8D%E5%88%87%E3%82%8A%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%B9%E3%82%A3%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%A8%80%E3%81%8C%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B%E6%90%8D%E5%88%87%E3%82%8A%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%AA%E3%81%84%E4%BA%BA%E3%81%AE%E5%87%A6%E6%96%B9%E7%AE%8B/&#34;&gt;「損切り、損切り、損切り」エド・スィコータの名言&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;cis大きな損を避けるが教える致命傷の回避&#34;&gt;cis「大きな損を避ける」が教える、致命傷の回避&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;日本を代表する個人トレーダーcis(シス)の言葉は、損切りの目的を一段深いところで言い当てている。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;損を避けることよりも、大きな損を避けることが重要だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;注目したいのは「大きな」という一語だ。cisは小さな損を避けようとはしていない。小さな負けは、トレードのコストとして織り込む。彼が許容しないのは、一度の失敗で資金の大半を吹き飛ばす「大怪我」のほうである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;この発想は、確率論的な資金管理と完全に一致する。勝率がどれほど高くても、一回の致命的な損で資金がゼロに近づけば、ゲームから強制退場させられる。逆に言えば、小さな損を重ねても破滅さえしなければ、勝ち筋はいくらでも残る。損切りとは、勝つための技術ではなく、退場しないための保険なのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;cisの哲学を順張りとあわせて読み解いた記事はこちら。&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/cis-meigen-junbari/&#34;&gt;cisの名言「大きな損を避ける」と順張り&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;邱永漢見切り千両が損切りに与えた最高位の価値&#34;&gt;邱永漢「見切り千両」が損切りに与えた最高位の価値&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;「金もうけの神様」と呼ばれた実業家・邱永漢(きゅう・えいかん)は、お金の知恵を四段の格言にまとめた。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;貯めることに十両、儲けることに百両。そして、見切ること──つまり損切りや撤退の判断に、その十倍の千両の価値を置いた。儲ける技術より、損を切って退く決断のほうが難しく、価値が高い。先人はそう見抜いていた。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;なぜ見切りが千両なのか。儲けは市場が運んでくることもある。だが見切りは、自分の判断ミスを認め、痛みを引き受ける行為だ。誰も代わってはくれない。プライドと損失回避バイアスの両方に逆らって初めて実行できる、最も人間に向かない技術だからこそ、千両の値がつく。なお最高位の万両は「無欲」、すなわち欲そのものを手放す境地に置かれている。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;見切り千両を塩漬け心理から読み解いた記事はこちら。&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/kyu-eikan-meigen-mikiri/&#34;&gt;邱永漢の名言「見切り千両」&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;リバモア勝つべき相手は自分自身だ敵は感情の中にいる&#34;&gt;リバモア「勝つべき相手は自分自身だ」――敵は感情の中にいる&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;20世紀初頭の伝説の相場師ジェシー・リバモアは、損切りができない原因を、市場の外ではなく自分の内側に見ていた。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;相場に勝つ必要はない。勝つべき相手は、自分自身だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;損切りを阻むのは、株価でもチャートでもない。「認めたくない」「戻ってほしい」という自分の感情だ。リバモアの言葉は、投資で本当に対峙すべき相手の正体を、容赦なく言い当てている。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ここに、相場格言が補助線を引いてくれる。「頭と尻尾はくれてやれ」は、最安値で買い最高値で売ろうとする欲を捨てよと説く。「損して得取れ」は、目先の損を引き受けて大局の利を取れと諭す。いずれも、完璧を求める自分のプライドこそが敵だと教えている。損切りとは、相場との戦いである前に、自分の感情との戦いなのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;リバモアの言葉を心理面から掘り下げた記事はこちら。&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/jesse-livermore-meigen-jibun-jishin/&#34;&gt;リバモアの名言「勝つべき相手は自分自身だ」&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;名言を行動に変える損切りルールの作り方&#34;&gt;名言を「行動」に変える――損切りルールの作り方&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;名言は引き金にすぎない。実際に撤退するには、感情の入る余地を消した機械的なルールが要る。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;出発点は、ポジションを取る前に「いくらまで損を許すか」を決めることである。たとえば100万円の資金で、一回の取引で許す損失を資金の2パーセント、つまり2万円までと定める。50万円分の株を買うなら、4パーセント下落した地点が損切りラインになる計算だ。買う前にこの一点を決めておけば、当日になって「もう少し待てば」と揺れる余地が小さくなる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ポジションの大きさそのものも、撤退のしやすさを左右する。資金の大半を一銘柄に集中させると、20パーセントの下落が資産全体の20パーセントの損になり、痛すぎて切れなくなる。同じ20パーセント下落でも、その銘柄が資産の5分の1なら、全体への打撃は4パーセントにとどまる。切る痛みが軽いほど、ルールは守りやすい。「夜ぐっすり眠れる金額」に一銘柄を抑えること自体が、立派なリスク管理である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ハワード・マークスが繰り返し論じるように、投資で生き残る鍵は、攻めの精度より守りの規律にある。名言を手帳に書き、損切りラインを注文画面にあらかじめ置いておく。感情が動く前に、仕組みで決着をつけておくわけだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;よくある二つの誤解すぐ売るでも儲かるでもない&#34;&gt;よくある二つの誤解――「すぐ売る」でも「儲かる」でもない&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;損切りの名言は、二つの方向に誤読されやすい。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;第一の誤解は「損切り=少し下がったらすぐ売る」というものだ。これは違う。基準のない投げ売りは、損切りではなく狼狽売りである。エド・スィコータもcisも、計画された撤退を説いているのであって、反射的な売却を勧めてはいない。下落のたびに飛び退いていては、わずかな調整で優良株を手放し、手数料だけがかさむことになる。あらかじめ決めた一線に達したときに退く。これが損切りの定義だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;第二の誤解は「損切りさえすれば儲かる」というものだ。損切りは守りの技術であって、利益を生む装置ではない。損切りを徹底しても、勝率や利益の取り方が伴わなければ資産は減っていく。名言が約束しているのは儲けではなく、生存である。市場に残ってさえいれば、次の機会は必ず巡ってくる。──この一点こそ、すべての損切りの名言が共有する核なのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;今日からできる1つのこと&#34;&gt;今日からできる1つのこと&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;次に新しく株や投資信託を買うとき、注文を出す「前」に、損切りラインの数字を一つだけ紙に書いてみてほしい。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;「○○円まで下がったら、理由を問わず売る」。たったこれだけでいい。金額でも、パーセントでもかまわない。買ってから考えると、損失回避バイアスが判断を曇らせる。だが買う前なら、まだ感情は冷静だ。その冷静なうちに一線を引いておくことが、見切り千両への、最も小さな第一歩になる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;faq損切りの名言に関するよくある質問&#34;&gt;FAQ――損切りの名言に関するよくある質問&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Q1: 損切りができないとき効く名言は？&lt;/strong&gt;&#xA;相場師エド・スィコータの「損切り、損切り、損切り」が代表格である。投資で大事な三つを問われ、彼は三つとも損切りだと答えた。一つに絞れない人には、邱永漢の「見切り千両」も効く。見切る、つまり損を確定して退く行為に最高位の価値を置いた言葉だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Q2: 「見切り千両」とはどういう意味ですか？&lt;/strong&gt;&#xA;「貯蓄十両 儲け百両 見切り千両 無欲万両」という相場格言の一節である。貯めることより儲けること、それより見切ること、つまり損切りや撤退の判断に千両の価値があるという意味になる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Q3: 名言を知れば損切りできるようになりますか？&lt;/strong&gt;&#xA;言葉だけでは行動は変わりにくい。名言は、損切りをためらった瞬間に背中を押す合図として働く。実際に効くのは、あらかじめ決めた数値ルールと組み合わせたときだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Q4: 損切り=すぐ売る、ということですか？&lt;/strong&gt;&#xA;違う。損切りとは、あらかじめ決めた基準に達したときに退く計画的な行動であり、少し下がったら投げ売ることではない。基準のない投げ売りは狼狽売りという別の失敗である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;Q5: 損切りすれば必ず儲かりますか？&lt;/strong&gt;&#xA;そうとは限らない。損切りは利益を生む技術ではなく、致命的な損失を避けて市場に生き残るための守りの技術である。名言の本質は、退場さえしなければ次の機会が来るという生存の思想にある。&lt;/p&gt;</description>
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      <title>ハワード・マークスの名言「振り子」が教える、反転を当てずにリスクを御す技術</title>
      <link>https://toushi-shinri.com/quotes/howard-marks-meigen-furiko/</link>
      <pubDate>Sat, 06 Jun 2026 12:00:00 +0900</pubDate>
      <guid>https://toushi-shinri.com/quotes/howard-marks-meigen-furiko/</guid>
      <description>&lt;p&gt;含み益が膨らんでいるとき、ポートフォリオの評価額を一日に何度も確認してしまう。「まだ上がる」と感じ、現金比率を下げてさらに買い増したくなる。そして暴落が来た局面では、含み損のチャートを見るのも嫌になり、「もう株はやめよう」と総弱気に傾く。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;この心理の揺れ方こそ、ハワード・マークスが「振り子」と呼んだものだ。問題は、多くの投資家がこの振り子の動きに同期してしまうことにある。高値で強気、安値で弱気——つまり、最も不利なタイミングで最もリスクを取り、最も有利なタイミングでリスクを手放しているわけだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;オークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者であるマークスは、この構造を冷徹に見抜いていた。彼の名言は、相場を当てる魔法ではない。むしろ「当てられない」という前提から出発する、リスク管理の思想である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;振り子の名言とその含意&#34;&gt;振り子の名言とその含意&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;マークスが市場サイクルを語るときに繰り返してきた比喩が、振り子だ。彼の代表的な表現を引用する。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;&amp;ldquo;We can never know where we&amp;rsquo;re going, but we ought to know where we are. &amp;hellip; We can&amp;rsquo;t predict, but we can prepare.&amp;rdquo;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;「我々はどこへ向かうかを知ることはできない。だが、今どこにいるかは知っておくべきだ。……予測はできないが、備えることはできる。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;そしてサイクルそのものについては、こう述べる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;&amp;ldquo;Markets swing like a pendulum—between euphoria and depression, between celebrating positives and obsessing over negatives.&amp;rdquo;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;「市場は振り子のように揺れる——陶酔と落胆のあいだを、好材料を称える状態と悪材料に取り憑かれる状態のあいだを。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;この二つを合わせると、マークスの主張が浮かび上がる。振り子の現在位置——つまり市場が強気と弱気のどちら側にどれだけ振れているか——は観察できる。しかし、その振り子がいつ反転するかは測れない。位置は測れても、反転の時刻は測れない。この非対称性こそが、彼のリスク管理論の核心なのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;このテーマの全体像をつかみたい方は、まずこちらをご覧ください。&#xA;&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/investment-quotes-guide/&#34;&gt;投資名言から学ぶ心理戦略｜世界の賢人に学ぶ投資の知恵&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;ハワードマークスとは何者か&#34;&gt;ハワード・マークスとは何者か&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;ハワード・マークスは、1995年に共同創業したオークツリー・キャピタル・マネジメントを、不良債権やハイイールド債といった「リスクの値付け」が成否を分ける領域で世界有数の運用会社へと育てた人物である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;彼の名を広く知らしめたのは、運用成績そのものよりも、顧客向けに書き続けてきたメモ(Oaktree memos)だ。あのウォーレン・バフェットが「メールボックスにマークスのメモが届くと、真っ先に開封する」と評したことで、その思想は投資の世界で別格の重みを持つようになった。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;メモの内容を体系化したのが、著書『投資で一番大切な20の教え』である。この本を貫くのは、派手な勝ち方ではなく「負けない」ことへの執着だ。マークスにとって投資とは、リターンを追いかける競技ではなく、リスクという見えない相手をどう御するかという技術なのである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;位置は測れても反転時刻は測れないの実践的意味&#34;&gt;「位置は測れても反転時刻は測れない」の実践的意味&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;ここが、多くの投資家がつまずく地点だ。「振り子が高値側にある」と分かったなら、すぐ売ればいいのではないか——そう考えたくなる。だが、マークスはそれを戒める。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;なぜなら、振り子は「行きすぎる」からだ。高値側に振れた市場は、しばしば誰もが「もう天井だ」と思ってからさらに上昇する。逆もまた然りで、底だと思ってからさらに下げる。位置の把握と反転時刻の予測は、まったく別の問題なのである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ここで確率の視点を持ち込んでみよう。仮に「振り子が高値側にある」局面で、向こう1年以内に反転する確率が高いと判断できたとする。しかしその「1年以内」のどこで反転するかは分からない。タイミングを一点に賭ければ、外れる確率のほうが圧倒的に高い。これは賭けとして期待値の悪い勝負だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;だからマークスの結論は、タイミングを当てにいくのをやめ、リスク量を調整する側に回ることになる。具体的には、振り子が高値側にあると判断したなら、勝負を降りるのではなく「ポジションを軽くする」。逆張りで売り切るのでも、強気で買い増すのでもなく、現金比率を少し高めて衝撃に備える。反転時刻を当てる必要は、どこにもないわけだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;関連して、こちらの記事も参考になります。&#xA;&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%90%8D%E8%A8%80%E3%81%8C%E6%95%99%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A4%A7%E8%83%86%E3%81%A8%E7%84%A1%E8%AC%80%E3%81%AE%E8%A6%8B%E6%A5%B5%E3%82%81%E6%96%B9%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%88%A4%E6%96%AD%E3%81%AE%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%81%AA%E5%A2%83%E7%95%8C%E7%B7%9A/&#34;&gt;大胆か、無謀か——カーネマンに学ぶ投資判断の危うい境界線&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;リスクコントロールを新nisa世代の行動に翻訳する&#34;&gt;リスクコントロールを新NISA世代の行動に翻訳する&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;マークスはリスクについて、こうも述べている。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;「長期的に投資に成功するための道は、やみくもにリスクをとることではなく、リスクをコントロールすることにある。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;この言葉を、新NISAでつみたて投資を始めた世代の行動に翻訳してみる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;リスクコントロールの第一歩は、ポジションサイジングだ。たとえば総資産500万円のうち、1銘柄に200万円を集中させている場合を考える。その銘柄が-30%下落すると60万円の損失、つまり総資産の-12%が一気に消える。これに対し、同じ200万円を5銘柄に40万円ずつ分散しておけば、1銘柄が-30%下落しても損失は12万円、総資産への影響は-2.4%にとどまる。同じ「リスクを取る」でも、損失の上限は意図的に設計できるのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;積立の局面でも考え方は同じである。毎月3万円のつみたてで、年率-15%の下落相場が1年続いたとする。年間36万円の投資に対する含み損は、平均取得を考慮しておよそ3〜4万円程度。一括投資で同じ-15%を食らうより、ダメージの絶対額は小さく抑えられる。これが「買うタイミングを分散させる」ことの実利だ。マークスの言う「振り子の反転時刻を当てない」設計を、つみたては最初から内蔵していることになる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ここで自問してみたい。あなたが今取っているリスクは、「夜ぐっすり眠れる金額」の範囲に収まっているだろうか。リスク許容度とは、理屈の上で計算した数字ではなく、暴落時に冷静さを保てる実際の金額のことだ。多くの投資家は、平時に申告するリスク許容度を、実際の許容度より大きく見積もっている。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;あわせて、待つことの価値についてはこちらも参考になる。&#xA;&lt;a href=&#34;https://toushi-shinri.com/quotes/charlie-munger-meigen-gyaku-kara-kangaeyo/&#34;&gt;「逆から考えよ」マンガーの名言が示す待つ投資&lt;/a&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;よくある誤解リスクを抑えること機会損失ではない&#34;&gt;よくある誤解——リスクを抑えること=機会損失ではない&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;「リスクをコントロールしろ」と聞くと、多くの人は「では儲けるチャンスを逃すのでは」と身構える。これは典型的な誤解だ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;マークスはこう指摘する。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;「すぐれた投資家はリターンを生み出す能力と少なくとも同じぐらい、リスクをコントロールする能力を持っている。」&lt;/p&gt;&#xA;&lt;/blockquote&gt;&#xA;&lt;p&gt;注目すべきは「少なくとも同じぐらい」という表現である。リターンを生む能力とリスクを御する能力は、対立するものではなく、両輪なのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;なぜリスクコントロールが機会損失にならないのか。理由は、ドローダウン(下落幅)の数学にある。-50%の下落を取り返すには、+100%の上昇が必要になる。半分になった資産を元に戻すには、二倍にしなければならないわけだ。つまり大きな損失を避けることは、それ自体が将来のリターンを守る行為なのである。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;リスクを抑える投資家は、機会を逃しているのではない。市場に「生き残り続ける」ことで、次の振り子が安値側に振れたとき——つまり総悲観で資産が安く売られるとき——に動ける余力を確保している。マークスにとってリスクコントロールとは守りであると同時に、最大の攻めの準備でもあるのだ。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;今日からできる1つのこと&#34;&gt;今日からできる1つのこと&lt;/h2&gt;&#xA;&lt;p&gt;今日できる具体的な行動を、一つだけ挙げる。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;自分のポートフォリオで、最も大きな1銘柄(または1ファンド)が総資産に占める比率を計算してみること。&lt;/strong&gt; そして「その1つが-30%下落したら、総資産は何%減り、金額にしていくら失うか」を実際に書き出す。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;もしその金額を見て胸がざわつくなら、振り子の位置やタイミングを論じる前に、ポジションが大きすぎるサインだ。反転時刻を当てる努力よりも先に、まず損失の上限を自分が眠れる範囲に設計し直す。これがマークスの言う「リスクをコントロールする」の、最も小さく確実な第一歩である。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;振り子は今日も揺れている。あなたにできるのは、その反転を当てることではない。揺れに耐えられるだけの余力を、あらかじめ用意しておくことだ。&lt;/p&gt;</description>
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